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2010年3月17日

第42回学位記・第11回修了証書授与式を挙行しました。

本日(3月17日)10:30より、高梁学園第一体育館において、第42回学位記・第11回修了証書授与式が挙行され、合計114名(歯科衛生専攻27名・健康福祉専攻14名・美容デザイン専攻23名・メディカルビューティー専攻12名・幼児教育科26名・専攻科幼児教育専攻6名・通信制専攻科メディカルビューティー専攻6名)の学生に山部学長より学位記・修了証書が授与されました。お天気に恵まれ、近藤高梁市長、仲田高梁市商工会議所会頭をはじめ、多くの来賓の皆さま方にご臨席いただき、厳かなよい式となりました。

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                          学長式辞

 ここ高梁の郷も、辺り一面が、春の装いに柔らかく包まれた今日の佳き日に、順正短期大学第四十二回学位記授与式、及び第十一回専攻科修了証書授与式を挙行いたしましたところ、高梁市長様をはじめ、多数のご来賓のご臨席をいただき、厳粛かつ晴れやかに卒業生の前途を祝福していただけますことは、誠にありがたく、厚くお礼を申し上げます。
 また、保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。ここに至るまでの皆様方のご苦労を思うとき、今日のお喜びはいかばかりかと推察する次第でございます。平素より、本学の発展のために多大のご協力・ご支援を賜りましたことを、改めまして、ここにお礼申し上げます。教職員一同、深く感謝いたしますと共に、今後とも、ご子弟がしっかりした足取りで歩んでいかれますよう、陰ながら見守らせていただく所存でございます。
 ここで、本日の学位記授与式において、特に次の点を申し添えさせていただきます。保健科・健康福祉専攻は募集停止をしているため、今回が最後の卒業生となります。また、メディカルビューティー専攻の卒業生及び、通信制メディカルビューティー専攻の修了生は、今回が初めてであります。
 さて、本日卒業・修了されました114名の皆さん、おめでとうございます。今、皆さんは、卒業・修了という一つの節目に立っていますが、ここで皆さん一人ひとりに尋ねてみたいことがあります。あなたの本学における学生生活はどうでしたか。次から次へと走馬灯のごとく思い出が浮かんでくることでしょう。幼児教育科では、皆で力を合わせて発表した「高梁子どもフェスティバル」や教育実習、専攻科では「学位論文」、健康福祉専攻では「卒業研究」、美容デザイン専攻では、国家試験合格を目指しての実技や学科、メディカルビューティー専攻では、各種検定合格を目指しての実技や学科、歯科衛生専攻では、高橋先生がご逝去されるという不幸な出来事がありましたが、国家試験合格を目指しての猛勉強、また通信制では、真夏のスクーリングなどなど、皆さんは厳しい試練を乗り越えて、晴れて今日の日を迎えられました。これはもちろん、皆さん自身の精励努力の結果でありますが、同時に、日夜温かい愛情を持って、励まし支えてこられたご両親を始め、先生方、さらには本学を陰に陽にご支援をいただいております、多くの方々のご援助の賜であります。どうか、このことに思いを致し、感謝の気持ちを忘れず、一層の精進をされるよう期待して止みません。
 今、洋々たる未来に向けて皆さんを送り出すにあたり、皆さんに望むことは、「常に学ぶ心を持ち続けよ」ということであります。今や社会の変化・発展は激しく、創造的で多角的なものの見方・考え方や、国際的な視野と感覚を身につけることが必要であります。しかも、皆さんが主役となって活躍するこれからの時代は、多様で豊かな生き方が求められています。特に、これからの成熟した社会で求められるのは、自分は社会や周囲の人々のために、何ができるかを問い続けることであります。これは先哲のいう社会の一隅を照らす生き方、地の塩たらんとする生き方であります。かくあってこそ、人生は意味あるもの、価値あるものとなります。皆さんには、順正の卒業生として、自ら考え、自ら判断し、自ら求める存在であってもらいたいのです。そのためには、常に時の流れを見据えつつ、生涯にわたって学び続ける必要があります。学びて思い、思いて学ぶ中から、自己の生き方を模索してもらいたいものです。常に、学ぶ心を持ち続け、物の豊かさだけでなく、心の豊かさをも求めて、着実に歩んでいかれることを期待しています。
 とはいえ、皆さんのこれからの人生では、時に挫折しそうになることもあるでしょう。イギリスの詩人シェリーは、「冬来たりなば春遠からじ」と謳っていますが、厳しい冬の後には、必ず希望に満ちた春が訪れます。時には、風雨の激しい日、波の立ち騒ぐ日、そして、深い霧におおわれ、自らの進路・目標を見失いそうになる日があるかもしれません。しかし、霧は必ず晴れます。きっと晴れるときが来ます。いたずらに焦ることなく、それを信じて、努力を続けていって欲しいのです。順正短期大学は、この4月から、吉備国際大学短期大学部と名称が変わりますが、順正の名前は、学校法人順正学園として永遠に残され、皆さんの残された輝かしき伝統は、脈々と引き継がれていきます。どうか皆さん、順正短期大学の卒業生・修了生として、どんなときも臆することなく、自分の人生は自分で切り開くのだと自覚し、己を厳しく律し、誇り高く歩んでいってください。
 名残は尽きませんが、卒業生・修了生の皆さん、今日は旅立ちの日。常に学ぶ心を持ち続け、冬にして春を思う心を忘れることなく、大きく羽ばたいていってください。
 今、この順正短期大学の歴史と伝統を受け継ぐ、114名の皆さん一人ひとりの輝ける未来に期待し、幸多かれと祈りつつ式辞といたします。


                       理事長・総長告辞

第四十二回順正短期大学 学位記授与式 並びに第十一回専攻科 修了証書授与式にあたりまして、高梁学園を代表いたしまして、ひとことお祝いの言葉を申し上げます。
 厳しい冬の寒さが、続いておりましたが、桜のつぼみも膨らみ、ようやくこの高梁の地にも春の足音が聞こえるようになって参りました。早春の明るい日差しに充ち満ちた、本日のこの良き日に、学位記授与式 並びに 修了証書授与式が、ご来賓各位、保護者の皆様の御臨席のもとに盛大に挙行できますことは、私ども、学園関係者にとりましては、無常の喜びでございます。
 めでたくご卒業になる卒業生の皆様は、もとよりでございますが、長きにわたって卒業生を物心ともに支えてこられました保護者の皆様方のお慶びは、いかばかりかと拝察し、心からお祝いを申し上げます。また、ご多忙の中をご臨席くださいましたご来賓の皆様方には、厚く御礼を申し上げます。
「学生一人ひとりのもつ能力を最大限に引き出し引き伸ばし、社会に有為な人材を養成する」という建学の理念のもとで学ばれた皆様方は、それぞれの学問分野における学問を修められ、夢と希望に胸を膨らませて、人生の新たなスタートラインに立っておられることと存じます。皆様が、明日から歩んで行かれる人生というドラマのなかでは、皆様が主人公です。自分の人生ドラマをどのように演出していくかは、皆様自身にかかっています。一瞬一瞬、一日一日を熱演していってください。溢れる情熱を持って中身の濃い人生ドラマを創造していってください。人生という長く大きな舞台で演じ続けることは、決して楽なことばかりではありません。しかし、真剣に、ものごとから逃げずに、真摯に取り組んで行って、正々堂々と人生を生きていただきたいと思います。真正面から、困難にぶつかっていく勇気を持って、一歩一歩、素晴らしい人生を切り開いていってください。皆様が学ばれたこの高梁の地には大変慈愛豊かな、いわば福祉と教育のパイオニア達が残した土壌がございます。
岡山県下で初の女学校であった順正女学校は福西志計子という一人の偉大な女性により創設され、さらに留岡幸助、山室軍平、伊吹岩五郎など、後に我国の福祉の先達となる若い後輩達を育てたのも志計子だったと言われております。
 又、孤児救済の為に尽力を尽くした「福祉の父」と言われております石井十次も高梁とは非常に深い縁がございます。十次は最初医学を志し宮崎から岡山へ参りますが、ある時に女性遍路に請われるまま一人の男の子を預かります。これが第一号となり、二人、三人と増え、孤児の救済を天職と考えるようになります。日本で初めて孤児のための岡山孤児院を設立し、当時は千二百人を越える孤児を養っておりました。また、生涯を通じて十次の友人でありました大原孫三郎が、孤児院のスポンサーであったことも有名でございますが、早くに夭折した十次を弔う為だけに建てた小さな一軒家が、今でも宮崎県茶臼原に残っております。大原美術館にあります多くの絵画は大原孫三郎の元で児島虎次郎が収集したものでございますが、この虎次郎もまた高梁の出身でございます。後に虎次郎は大原孫三郎の仲人で石井十次の娘 友 をもらうことになりますが、友の母、つまり石井十次の妻である品子も順正女学校で学んでおります。余談ですが留岡幸助の妻 菊子も順正女学校で学んでおられます。
こうしてみますと、高梁、倉敷、宮崎という何か不思議な縁を感じるわけでございます。
このような状況のもと、今後のグローバルな活動を視野に入れ、このたび法人名を変更することとし、先程ご説明申し上げました岡山、宮崎に共通する本法人設立の由来である「順正女学校」から「順正」の名をとり「高梁学園」から「順正学園」へ名称を変更することとなったものです。また、順正短期大学も吉備国際大学短期大学部と名称変更いたします。
 なお、順正という名は福西志計子の依頼により、山田方谷の高弟であった吉田寛治が、史記から取って命名したそうでございます。その意味は噛み砕いて申し上げますと、清明、清朗な気分を保つことによって、正しい行動を成し遂げるということになろうかと存じます。
なお、順正の学歌は第二学園歌として、今後も歌い継がれて参ります。
高梁学園は、今後とも学園の理想とする教育研究をさらに充実させてゆく所存でございますので、皆様も学園の卒業生であることに誇りを持たれ、いつまでも暖かく母校を見守ってくださいますよう、お願いいたしまして私のお祝いの言葉とさせていただきます。

 

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